復活宣言

 お前のブログは冬季限定ラミーチョコレートかなんかか、というお叱りを受けそうだ。じつに半年にわたってここを放置していた。どこかのどなたかに「更新停止」というブックマークを貼られてすらいた。
 最近は仕事が忙しく、思うように小説も読めないが、これからも妙な本をときどき紹介していくつもりだ。リクエストなりアドバイスなり、なにかありましたらお気軽にどうぞ。
 ところで“The Black Minutes”の読書を再開する直前、私はロバート・ロドリゲスの傑作B級映画『マチェーテ』を観た。メキシコ出身の元凄腕捜査官、通称:山刀(マチェーテ)が悪党どもをズンバラリ、グッサリと片づける痛快なバイオレンスアクションである。腐敗した警察、だめな神父、吹き荒れる暴力、いずれも本書の第一部にも出てくるものだ。ちなみに“The Black Minutes”の表紙と背表紙には、よくよく目をこらすと血痕がしたたっている。おお、ここにバイオレンスの気配を感じ取ってしかるべきだったのか。
 さて、ボンクラ映画愛好者の皆さんから「ロドリゲスの『マチェーテ』ほど突き抜けてはいないにせよ、ちょっと共通するところのある面白い小説があるってんなら、タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』とうっすら共通するような本もあるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうだ。きそうか?
 ええ、あるんですよ旦那。こちらも新人の処女長篇で、けっこう現地では話題になった本でして。へへへ……。
 (近いうちに読み終え、ここで感想を書けるように鋭意努力します)