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21st century SF

ニール・アッシャー “Strood”

アッシャーはアクションSFの人というイメージだったが、これは懐かしい感じのワンアイディアでオチをつけた小話。人類よりだいぶ進んだ技術を持つ異星人たちがやってきて、不治だった病も治してくれるようになった。ガンに冒された主人公も異星人に助けを…

パオロ・バチガルピ “The Gambler”

ラオスで起こった政変後、少年オンは両親に逃がされて母国を後にした。情報が統制され、故郷は今も内部の情報がほとんど観測できないブラックホールと化している。 成長したオンは、米国のニュース会社の記者になった。しかし、ページビュー数や世間の反応が…

チャールズ・ストロス “Rougue Farm”

バイオエンジニアリングが大きく進歩した未来。ジョーとマディの夫婦が暮らす牧場の近くに“ファーム”がやってきた。戦車くらいのサイズで皮膚の質感は黒皮のよう、3本の眼柄と9本の足があり、イーストとガソリンのにおいを放つ。そんなファームの正体は、…

ヴァンダナ・シン “Infinities”

SF色は薄いが、重く濃密で読みごたえがある。数学にとりつかれた男の一生。ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』に、地域の宗教対立問題を加えたような話である。 アブドゥル・カリムはイスラム教徒とヒンドゥー教徒が混在する地域で暮らしている。町の学校…

21世紀の英語圏SFについて・はじめに

本邦で『00年代海外SF傑作選』が出ないまま、2017年になってしまった。現在、英語圏のSFの動向を知るチャンスはあまりに少ない。(しかし、その状況に文句を言うのも不毛な行為である。商業出版は売り上げありきだ) というわけで、淡々と読んだ英語短…